専門家の声
対談
「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、シャボン玉石けんが1974年から製造し続けている「無添加石けん」。『新成分で真っ白になる』『より強力な洗浄力』といった謳い文句で、大手メーカーが相次いで新製品の洗剤・石けん類を市場投入する中、シャボン玉石けんは40年近くにわたり、基本的な成分や製法を変えず、着実に愛用者を増やしてきた。利用する人だけでなく、水、ひいては環境にやさしい商品作りを目指してきたシャボン玉石けん。そのこだわりの原動力について同社代表取締役社長の森田隼人氏と、産業医科大学病院皮膚科講師の小林美和氏に語り合っていただいた。
産業医科大学病院 皮膚科 講師
小林 美和さん
2005年より産業医科大学医学部皮膚科学講座講師、同医局長。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本皮膚科学会認定美容皮膚科レーザー指導専門医など。
産業医科大学における専門診療分野は皮膚真菌症、ニキビ、スキンケア。
シャボン玉石けん株式会社 代表取締役社長
森田 隼人さん
2000年専修大学経営学部経営学科卒業、同年シャボン玉石けん株に入社。01年取締役、02年取締役副社長就任。07年シャボン玉石けん株及びグループ3社の代表取締役に就任、現在に至る。
石けん成分のみにこだわった本当に「無添加」の石けん
森田:弊社の会社名には、「無添加のパイオニア」というキャッチフレーズが付いていますが、日用品・化粧品業界で「無添加」という言葉を使い始めたのは、弊社が最初なんです。
近年の自然志向で、「無添加」と書いてありさえすれば安全だとか、逆に「添加物はすべて悪い」と思っておられる方が増えているようです。しかし、大事なのは添加物が入っているか、いないかより、まず「主成分は何か」であり、その上で「何を添加しているのか、いないのか」ということなんです。
現在、情報開示の観点から、化粧品は全成分表示が義務付けられています。弊社商品の裏書を見ていただくとお判りいただけるように、成分は「石けん」だけで、液体石けんの場合は、それに水が加わっているだけなんですよ。つまり弊社の商品には、石けんと水以外は何も入っていない。それが、本当の意味での「無添加石けん」です。
小林:成分表示の確認は大事なことです。皮膚の疾患で悩んでおられる方の多くは、できるだけ肌にやさしい洗剤や石けん、シャンプーを選びたいと考えておられます。私たち皮膚科医も、皮膚疾患の患者さんには、刺激の強いものはできるだけ患部につけないよう指導し、洗顔用の石けんやシャンプーも、成分表示を見て使用成分数の少ないもの、薬品っぽい名前が書かれていないものを選ぶよう、お願いしているんです。
森田:一般に、合成洗剤の方が汚れ落ちが良いというイメージが根強いようです。しかし、合成洗剤の方が白くなるように感じるのは「蛍光増白剤」を含んでいるからなんですよ。
この蛍光増白剤という成分は、「汚れを落とす」ものではなく「白い色を付ける」ためのもの。石けんが「良く消える消しゴム」だとすれば、蛍光増白剤入りの洗剤は、黒いインクを覆い隠す「修正ペン」に例えることができるでしょう。
小林:なるほど。洗濯することで衣類に付着した洗剤が、肌トラブルの原因となりうることが医学的にも証明されています。また、皮膚科を受診される患者さんの2〜3割は「接触皮膚炎(かぶれ)」で、圧倒的に多い疾患部位は手なんです。最近では、インフルエンザ対策の頻繁な手洗い、アルコール消毒によって手あれを起こして、かぶれる方が増えています。また、かぶれるきっかけの多くは、洗濯用や食器洗い用の洗剤・洗浄剤だと指摘されています。
そうした点から見ても、肌トラブルのリスクを減らすために、できるだけ蛍光増白剤などの添加物が含まれないのはもちろん、合成界面活性剤を使用していない洗剤を使う方が望ましいですね。添加物が入っていない方が、肌トラブルのリスクが減る傾向にあるようです。
森田:弊社は石けんだけでなく、シャンプーやリンスなども作っていますが、体、顔、髪の毛と、洗う場所が変わっても、地肌はずっとつながっているわけですから、どの商品も安心・安全にこだわり、無添加の石けんをベースとした商品展開をしています。
その中で、商品ごとの泡立ちや溶けやすさ、保湿力などを、原料油脂を変えることで調整しているんです。利用者の皆さんに安心して使っていただくため、これが我々のベストだと考えています。
皮膚科で指導するスキンケアの3本柱
小林:今、「保湿力」とおっしゃいましたが、実は私は、無添加石けんに対して保湿成分が入っていないというイメージを持っていたんです。成分表示が「石けん」のみということで、保湿という部分をあまり意識されていないのだろう……と。しかし、先ほど工場内を見学し、天然保湿成分であるグリセリンを取り除かずに製造しておられることを知り、これまで持っていたイメージが誤りだったことが判りました。
森田:そうなんです。石けんで洗顔すると、肌がつっぱるという印象をお持ちの方は多いと思います。でも、それはグリセリンを取り除いて製造した石けんの場合なんです。
弊社では、1週間かけて釜に入れた原料を炊き込むことで、グリセリンをうまく残しています。時間やコストがかかる製法なのですが、やはり肌に刺激を与えず、使用感が良く、環境にもやさしいものでないと、長く使っていただけませんから。
小林:皮膚科で指導する「スキンケアの3本柱」というものがあるんです。一つ目が洗浄、二つ目が保湿で、三つ目が紫外線防御です。
洗浄は、スキンケアの基本です。肌にトラブルを抱える方はもちろんのこと、健康な方でも洗浄剤選びがとても重要になってきます。また、保湿をすることによって脂と水で膜を作り、有害な細菌や化学物質などから皮膚を守り、きれいになった皮膚をより強くすることができるんです。ただ、この洗浄と保湿というのは、相反することなんですね。きれいに洗えば洗うほど、水分や脂分も取り除かれます。ですから、私たちはいつも「洗浄の後にはしっかりと保湿をしてください」と指導しています。
「シャボン玉石けんは無添加だけれど、原料の天然保湿成分をしっかり残している」ということを知らなかったのは、きっと私だけではないでしょうから、シャボン玉石けんさんは、もっと天然保湿成分について、積極的にPRなさった方が良いですよ。
森田:ありがとうございます、早速そうします(笑)。
赤ちゃんや子ども、環境にもやさしい商品でなければ
森田:1971年頃、弊社の先代社長が無添加石けんを使用したところ、10年来悩まされてきた湿疹が1週間ほどで良くなった……ということがあったんです。その出来事が、無添加石けんの製造・販売を本格的に始めるきっかけになりました。
小林:確かに、石けんや洗剤を変えることで、皮膚のコンディションが好転するケースは多いですね。
皮膚のコンディションの話で言えば、赤ちゃんや幼児の肌は大人に比べて、とてもみずみずしいというイメージを多くの方がお持ちですよね。でも実際には、脂や水分を取られると回復するのが非常に遅く、すぐに乾燥してしまうんです。
お子さんの皮膚に突然トラブルが発生して、あわてて皮膚科を受診されるお母さんが多いようです。私も子育ての経験がありますから、お母さんが驚く気持ちは良く判ります。でも、お子さんの肌トラブルの多くは、保湿をしっかりしてあげれば予防できるんですよ。そうした点からも、日常生活の中で、必要以上に肌の水分や脂分を失わないよう工夫しなければなりませんね。
森田:弊社の無添加石けんは、お子さんからご年配の方まで、自信を持っておすすめできる商品です。公的機関での洗浄力試験でも、「石けんは合成洗剤と同等か、それ以上」という結果が出ています。また、一般的なハンドソープと比べて、石けんは肌細胞へのダメージが30分の1という※研究データも出ています。保湿力に対するご要望が強い女性のお客様からも、弊社製品を使って肌の調子が良くなったという声を、数多くいただいています。
さらに、牛脂やパーム油、米ぬか油、塩など、天然の原料しか使用しませんから、洗剤が生活排水として川や海に流れ込んでも、約1日で分解されるので、環境に与える負荷を軽減することができます。
今後も、企業理念である「健康な体ときれいな水を守る」を肝に銘じ、より良い商品を作っていきたいと思います。
なめても安全! こだわりの石けんづくりの現場を見る 〜工場見学〜
人にも、環境にもやさしい製品作りに徹しているシャボン玉石けんでは、実際に無添加石けんを製造している過程を多くの人々に見てもらい、理解を深めてもらうため、工場内の無料見学を予約制で受け付けている。
今回、小林さんにも、工場見学の一部を体験していただいた。
工場見学は、スタッフによる案内で製造工程を間近に見ながら、固形石けんや粉石けん、液体石けんが完成するまでの過程を見学するコースと、会議室内でビデオやブラックライト等を使い、シャボン玉石けんと他の製品との違いを学ぶコースの2本立て。工場見学や、会議室でのビデオ上映、実験を通じて、原料や製法はもちろん、家庭排水が環境に与える影響なども、楽しく学ぶことができる。
工場見学は、祝日を除く月〜金曜日に実施しており、見学条件は150名以内、小学校5年生以上であること。お申し込みは下記まで。

牛脂、パーム油などの原料が、釜の中で炊き込まれている(ケン化)状態を、直接眺めている様子

石けんの一部をすくい、触感を確認。天然素材ばかりなので、なめても安全だ

型打ちし、包装するまでの過程も見学できる
[お申し込み受付]
見学希望日の2週間前まで(完全予約制)
[お申し込み手順]
「工場見学カレンダー」にて空き状況をご確認後、お電話にて仮予約を行ってください。
仮予約後「工場見学申し込みフォーム」からお申し込みください。
※10名未満の見学は空き状況がカレンダーと異なりますので、必ず電話での確認をお願いします。
なおFAXでの申し込みの際はこちらの「FAX用申し込み用紙」をダウンロード後、プリントしてご利用ください。申し込み用紙に必要事項を記入後、弊社にFAXか郵送にて返信してください。
※見学当日、予定時間より早く到着する場合は、到着時間の10分前に必ず電話連絡をお願いします。
TEL:093-791-4800
[お申し込み先]
シャボン玉石けん株式会社
TEL093(791)4800 FAX093(791)9990
E-mail:kengaku@shabon.com


