最近、連日のように痛ましい事件が相次いで報道されていますが、特に考えさせられるのが「親子による事件」ではないでしょうか。一昔前までは考えられなかった、悲しい事件が後を絶ちません。何処でしょうか。
原因の一つとして考えられるのが、戦後教育の個人主義による弊害かもしれません。「自分さえ良ければ」と考える人々が何と多い事か、嘆かずにはいられません。
孔子は「論語の学而編」で子としての親に対する孝養の尽くし方を次のように述べています。
子曰く、父在ませばその志を観、父没すればその行いを観る。三年父の道を改むることなきは、孝というべしと。
解説を付け加えますと、父の在世中は、何事につけ父の意思を尊重し、父が亡くなってからも、喪中の三年くらいは生前のしきたりに従う。これでこそ子としての孝養を尽くしたといえようと言っています。
また孔子は、人間関係で一番大切なものは「仁」であると説いています。仁とは相手を思いやる心だと思います。お互いが、このような思いやりの気持ちで接していれば、現在のような悲しい事件は無くなるのではないでしょうか。
話は変わりますが、弊社が現在行っています、新製品開発について、ご報告をさせて頂きます。
これからの寒い季節になりますと、毎年たくさんの渡り鳥が日本に飛来します。そこで問題になるのが「鳥型インフルエンザウイルス」による感染症です。養鶏業者の方にとっては、鶏の大量死など、大変な問題ですが、これは鳥だけの問題ではありません、人にも感染するのです。
弊社は、この問題で皆様のお役に立てるように「鳥型インフルエンザウイルス」に効果のあるハンドソープなどの製品開発(無添加石けん)に着手しています。
研究開発は国立大学医薬学部ウイルス研究室との共同で行っており、ウイルスに対する不活性化と細胞障害性を研究課題として以下の四つのウイルスを対象に、研究を行っているところです。
①人型インフルエンザウイルス
②鳥型インフルエンザウイルス
③ノロウイルス
(代替ネコカリシウイルス)
④C型肝炎ウイルス
(代替日本脳炎ウイルス)
この研究の結果、これら四つのウイルスに対する不活性化の効果は非常に高く、「殺菌を目的とする手洗いには非常に有効である」という結論が出ています。
また、細胞障害性試験では「細胞に対しての障害性は低い」という結果です。つまり、肌に対しての安全性が高いということです。
共同研究を行っている先生によると、「ウイルス殺菌効果が高いという事は、皮膚に対しての障害性も高いと一般的には考えられるが、今回の結果を見て、その考え方を変えなければならない」と言う、うれしいお言葉を頂きました。これが無添加石けんの凄さなのかもしれません。
最後に、弊社会長森田光德の他界から、早一年、九月七日に一周忌を、無事終える事ができました。皆様にはこの一年、お悔やみの手紙や励ましのお言葉をたくさん頂戴し、社長以下社員一同、心よりお礼を申し上げます。
専務取締役 高橋 道夫
―「友の会だより」No.116号より抜粋―