HOME HOME ショッピング シャボン玉友の会 お問い合わせ 企業情報 サイトマップ
HOME上手な使い方こだわり商品一覧
割れ窓理論 ―「友の会だより」No.104号より―

割れ窓理論 ―「友の会だより」No.104号より―
  最近、飲酒運転による悲惨な事故が目に付きます。
 「飲んだら乗るな。    乗るなら飲むな。」
 ずっと昔から言われ続けている標語ですが、残念ながら飲酒による交通事故は、なかなかゼロになりません。なぜでしょうか?
 少し視点を変えてみます。
 スピード違反で捕まった人は得てして「運が悪かった」などと言います。(斯く言う私もその一人だったのですが、)問題はここ。このあたりにあるのではないでしょうか。
 とある外国の話。小学生ぐらいの子供がスリをして捕まったそうです。当然、親が呼ばれました。
 日本ではこの後、親は子供に向かって「何でそんな事をしたんだ!」と怒るでしょう。しかし、その国では違いました。「何で見つかったんだ!次はバレない様にもっと上手くやれ!」と親はその子供を叱ったそうです。
 つまり、スリや置き引き、強盗などが多いその国では、この程度の事は犯罪であって犯罪ではないのです。
 もし、まわりの誰一人として悪事をしない環境ならば、そうそうスリも起きないでしょう。しかし、まわりで皆が当たり前のように罪を犯すのならば、自分もやって当たり前という感覚になるのも止むを得ないのかも知れません。
 私達日本人から見たら、この国の様子はおかしいと思いますが、当人達はいたって普通と感じているでしょう。  しかしもし、飲酒運転はおろか、スピード違反もめったにない様な国の人が我が国の現状をみたら、同じ様に驚くことでしょう。
 日本のスピード違反者の「運が悪かった」という表現は、「みんなしているのに自分だけが貧乏くじをひいた」という意味です。もし誰も制限速度をオーバーしない環境ならば、大概の人はスピードを出そうとしないでしょうし、もしも違反した場合には、猛省するはずです。
 人間の価値観、道徳、モラルというのは回りの環境から多大な影響を受けるものです。このスリの話は、笑い話として多くの人が知っているかとは思いますが、人間の本質を言い得ていると思います。
 「ある建物で、割られた窓ガラスを放置すると、残りの窓ガラスもすべて割られ、やがて建物全体が崩壊する」という『割れ窓理論』というものがあります。
 10年ほど前、ニューヨークのジュリアーニ市長は劣悪な治安を改善すべく、この理論を採択。まず、地下鉄の落書きなど軽微な犯罪を徹底して取り締まり、ついには強盗・殺人などの重大犯罪の削減に成功しました。  小さな犯罪も見逃さない様にした結果、ニューヨーク全体の治安を回復させたのです。
 これは家庭や学校、企業、地域社会、国、どこも同じです。床にゴミが落ちていてもそのまま。決められた時間を守らない。挨拶をしない。等など。 ほんの些細な事かもしれませんが、その小さな事を改善していけば、大きな問題も無くなっていくはずです。本当にひとりひとりの心掛けで雰囲気が変わり、そして全体が変わってくるのです。  飲酒運転に限らず、良くない事は一日も早く、起こらない世の中になって欲しいものですね。
―「友の会だより」No.104号より抜粋―