日本に新しい公害が生まれている。

そのなは香害

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香害

柔軟剤や、洗剤の人工的で過剰な香りに苦しんでいる人が増えています。
香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす
化学物質過敏症の原因の一つになるのです。
中には、友人や同僚の服についた香りにより、
学校や職場にいけなくなるといった、深刻な問題を訴える人もいます。
当社が行ったインターネット調査において、
「人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こしたことがある」
と答えた人がなんと5割を超えていました。
もはや、社会問題といってもいい割合ではないでしょうか。
また、人工的な香料をさらに長続きさせることを目的とし、マイクロカプセルが使われていることがあります。
プラスチックのマイクロカプセルは、人だけでなく、環境への影響も疑問視されています。
誰かの健康を奪っているかもしれない、過剰な香料や添加物、
不自然に長続きする香りを、生活者は本当にのぞんでいるのでしょうか。
シャボン玉石けんは、世の中に問いたい。

MOVIEカナリアからのメッセージ

ダイジェスト版(5分)

25分版

DVD(本編:25分間)貸出しについてのお問い合わせはこちら

※ 複数人での勉強会や講演会、セミナーなどでのご活用でDVDの貸し出しを行っております。個人視聴用にDVDの貸し出しは行っておりません。予めご了承ください。

■監督・撮影
オオタヴィン
■ナレーション
小雪
■音楽
ウォン・ウィンツァン&真砂秀明・太田美保
■出演
そよ風クリニック院長宮田 幹夫先生
東海大学医学部 学部長 坂部 貢教授

本映画は、少しでも多くの人に「化学物質過敏症」の存在を知ってもらえるよう、たくさんの方々の協力のもと、製作されました。
未来の子どもたちを化学物質過敏症から守れるよう、化学物質過敏症の当事者であるカナリアからのメッセージをお届けいたします。

LETTERシャボン玉石けんに届いた手紙

森田はやとさまへ 学校がくさくて、じゅうなんざいのポスターも学校にはってるけど、みんなくさいふくをきて、学校にきてるから、ますます学校にいけなくて、こまってます。2018年3月18日

このお手紙は、学校に充満する柔軟剤の香りで体調不良になり、登校できなくなった小学生から当社に届いたものです。
人工的で過剰な香りについて今一度考えるきっかけになればと思い、ご本人、ご家族に承諾を得て掲載しています。

※「森田はやと」とはシャボン玉石けん代表取締役社長「森田隼人」を指します。
※「じゅうなんざいのポスター」とは、この手紙の送り主が学校の教室に貼った、「香料付柔軟剤の使用をひかえるお願い」を訴えたポスターを指します。
※「くさい」というのは柔軟剤や香料の多量な使用により発生する匂いに対しての表現です。

マイクロカプセル について

合成香料を中に閉じ込めたマイクロカプセルは柔軟剤などに使われ、衣服に付着して熱や摩擦などで膜が破裂するたびに香料が放出します。その都度、化学物質を含む香料だけでなく、人や環境への影響が懸念されている小さなカプセルの破片が飛散し、自分やまわりの人が吸い込んでいるのです。また、目に見えず回収も不可能なため、そのまま土壌や河川、海に放たれてしまいます。

体調不良を引き起こす原因となる香害は、柔軟剤によるものが最も多いことが、日本消費者連盟など7団体で結成された「香害をなくす連絡会」が行ったアンケート調査で明らかになっています。香害に苦しむ人に、これまで具合が悪くなったことがあるのはどんな製品かたずねたところ、実に86%が柔軟剤と回答。次に香りつき合成洗剤となっており、これらの製品には香料を持続させるマイクロカプセルが使われていることが多いのです。

香害への対策を希望する人の回答では、マイクロカプセルの使用中止など柔軟剤に関するものが最多です。不調の具体的な症状としては頭痛と吐き気が突出しており、思考力の低下、咳、疲労感と続き、職場や学校に行けなくなるほど深刻な人もいます。もちろん、健康被害を感じる人にも程度の違いはありますが、化学物質過敏症はごく微量の化学物質であっても発症するため、誰でも、いつどんなきっかけでも苦しむことになる危険性があります。

INVESTIGATION調査

20代から60代の男女を対象にして「香り付き洗濯洗剤に関する調査」を行いました。
(WEB調査、調査期間:2018年5月9日~15日、サンプル数:648人)

あなたは香り付きの洗濯洗剤や柔軟剤を
使用していますか?
日本に新しい公害が生まれている。
人工的な香料による被害 (頭痛、めまい、吐き気などの体調不良)が「香害」 と呼ばれることを知っていますか?
日本に新しい公害が生まれている。
人工的な香料のニオイで、頭痛、めまい、吐き気、
関節痛など体調不良になったことはありますか?
日本に新しい公害が生まれている。

CASE STUDIES事例集

柔軟剤や、洗剤の人工的な香りで苦しんでいる人がいる。
今、どのような事が起こっているのかを4つの事例をもとに考えていきたい

出典元(ダイヤモンド・オンライン 2018年3月22日 岡田幹治:ジャーナリスト)

CASE.1
小学2年生 ゆうくん(仮名)の場合
小学2年生
ゆうくん(仮名)の場合
大阪府の市立小学校。真冬のグラウンドの片隅で、個別指導を受けるゆうくんの姿があった。
ゆう君は小学校入学前に化学物質過敏症(※1)の診断を受け、小2のときにシックハウス症候群(※2)の診断を受けました。
小学校に入学後、洗剤や柔軟剤などのにおいに悩まされながら学んでいたが、授業で使った紙粘土(樹脂粘土)や校内の塗装に反応して体調を崩す日が続き、現在の態勢を取らざるを得なくなった。「早く教室に戻りたい」、ゆうくんの願いが叶う日は来るのだろうか。

※1 多くの人が何も感じないほど微量の化学物質にさらされると、頭痛・思考力の低下、目の霞み、息苦しさなどの症状が出る病気。
重症になると日常生活を送ることが困難になる。
※2 建物内の空気汚染が原因で化学物質過敏症と似た症状になる病気。その建物を離れると症状は和らぐ。

CASE.2
小学6年生 貴くん(仮名)の場合
小学6年生
貴くん(仮名)の場合
南関東の小学6年生の貴くんは香害が原因で学校に通えなくなった。
小2の時、給食当番が着る給食着のニオイが気になるようになり、給食着がくさくて給食が食べられないことがあった。給食着は当番の子が週末に持ち帰って洗濯し、翌週の当番に引き継ぐのだが、香りが長続きする高残香型柔軟剤を使う家庭が少なくないのだ。
そして小5、教室が人であふれる授業参観日、立ち込める柔軟剤のにおいは耐え難い苦痛を貴くんに与えた。
学校に通えなくなり、小規模校に転校したが状況は変わらない。嗅覚過敏は進み、自宅の周辺に漂う柔軟剤の香りにも反応するようになった。 外出もままならず、自室でパソコンに向かう日々がもう1年4ヶ月も続いている。

CASE.3
高校2年生 マリさん(仮名)の場合
高校2年生
マリさん(仮名)の場合
北海道に住む高校2年生、マリさんは中学生の頃から、香水や洗剤などのにおいが苦手になった。
高校に進学し、周囲で使用される制汗スプレーにさらされてから、頭痛や吐き気におそわれるように。次第に全身倦怠感、めまい、発熱、関節痛、食欲不振が重なり、通学が困難になった。事情を説明すると自分のクラスでは協力が得られたが、他のクラスまでは難しい。防塵マスクを着けて通学していたが、症状はさらに悪化し、今はほぼ休学の状態となっている。

CASE.4
40歳代 臨時教員 ヒカルさん(仮名)の場合
40歳代 臨時教員
ヒカルさん(仮名)の場合
埼玉県に住む40歳代の学校臨時教員ヒカルさんは、3年前に住んだマンションが原因でシックハウス症候群と思われる体調不良となった。転居すると症状は改善したが、異動した学校で強い柔軟剤臭のする生徒たちに接すると症状が現れ、指導が難しくなった。生徒と接触しない仕事に変わったが、同僚の教員の柔軟剤や整髪剤にも反応するようになり、退職。現在も臨時教員を勤めて欲しいという申し出は絶えないが、香害のある職場では働けないと断り続けている。

このWEBサイトでお知らせした情報は、我々の身近なところで起こっています。
過去にはどこでも吸えたタバコが、現在では分煙・禁煙となってきているように、
香りに対する意識や、マナーが注目されてきた今こそ、考え方を見直すいい機会ではないでしょうか。