柔軟剤や、洗剤の人工的で過剰な香りに苦しんでいる人が増えています。
香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす
化学物質過敏症の原因の一つになるのです。
中には、友人や同僚の服についた香りにより、
学校や職場にいけなくなるといった、深刻な問題を訴える人もいます。
当社が行ったインターネット調査において、
「人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こしたことがある」
と答えた人がなんと5割を超えていました。
もはや、社会問題といってもいい割合ではないでしょうか。
また、人工的な香料をさらに長続きさせることを目的とし、マイクロカプセルが使われていることがあります。
プラスチックのマイクロカプセルは、人だけでなく、環境への影響も疑問視されています。
誰かの健康を奪っているかもしれない、過剰な香料や添加物、
不自然に長続きする香りを、生活者は本当にのぞんでいるのでしょうか。
シャボン玉石けんは、世の中に問いたい。
このお手紙は、学校に充満する柔軟剤の香りで体調不良になり、登校できなくなった小学生から当社に届いたものです。
人工的で過剰な香りについて今一度考えるきっかけになればと思い、ご本人、ご家族に承諾を得て掲載しています。
※「森田はやと」とはシャボン玉石けん代表取締役社長「森田隼人」を指します。
※「じゅうなんざいのポスター」とは、この手紙の送り主が学校の教室に貼った、「香料付柔軟剤の使用をひかえるお願い」を訴えたポスターを指します。
※「くさい」というのは柔軟剤や香料の多量な使用により発生する匂いに対しての表現です。
合成香料を中に閉じ込めたマイクロカプセルは柔軟剤などに使われ、衣服に付着して熱や摩擦などで膜が破裂するたびに香料が放出します。その都度、化学物質を含む香料だけでなく、人や環境への影響が懸念されている小さなカプセルの破片が飛散し、自分やまわりの人が吸い込んでいるのです。また、目に見えず回収も不可能なため、そのまま土壌や河川、海に放たれてしまいます。
体調不良を引き起こす原因となる香害は、柔軟剤によるものが最も多いことが、日本消費者連盟など7団体で結成された「香害をなくす連絡会」が行ったアンケート調査で明らかになっています。香害に苦しむ人に、これまで具合が悪くなったことがあるのはどんな製品かたずねたところ、実に86%が柔軟剤と回答。次に香りつき合成洗剤となっており、これらの製品には香料を持続させるマイクロカプセルが使われていることが多いのです。
香害への対策を希望する人の回答では、マイクロカプセルの使用中止など柔軟剤に関するものが最多です。不調の具体的な症状としては頭痛と吐き気が突出しており、思考力の低下、咳、疲労感と続き、職場や学校に行けなくなるほど深刻な人もいます。もちろん、健康被害を感じる人にも程度の違いはありますが、化学物質過敏症はごく微量の化学物質であっても発症するため、誰でも、いつどんなきっかけでも苦しむことになる危険性があります。
20代から60代の男女を対象にして「香り付き洗濯洗剤に関する調査」を行いました。
(WEB調査、調査期間:2018年5月9日~15日、サンプル数:648人)
柔軟剤や、洗剤の人工的な香りで苦しんでいる人がいる。
今、どのような事が起こっているのかを4つの事例をもとに考えていきたい
このWEBサイトでお知らせした情報は、我々の身近なところで起こっています。
過去にはどこでも吸えたタバコが、現在では分煙・禁煙となってきているように、
香りに対する意識や、マナーが注目されてきた今こそ、考え方を見直すいい機会ではないでしょうか。
香料自粛のポスターなど
署名活動
その他
国立医薬品食品衛生研究所