コラム

今、求められるのはミネラルの力。ミネラルオーガニックごはんで、「心」と「体」と「地球」を元気にしたい!【ミネラルハートプロジェクト 主宰、子どもの心と健康を守る会 代表 国光 美佳さん】
2023/11/01
Natural & Simple life

今、求められるのはミネラルの力。
ミネラルオーガニックごはんで、
「心」と「体」と「地球」を元気にしたい!

国光美佳さん
ミネラルハートプロジェクト 主宰、子どもの心と健康を守る会 代表 国光 美佳さん
東京都清瀬市生まれ、大妻女子大学家政学部児童学科卒業後、幼稚園勤務。NPO法人食品と暮らしの安全基金勤務を経て、子どもの心と健康を守る会設立、食学ミネラルアドバイザー。一般社団法人国際食学協会理事、NPO法人再チャレンジ東京理事など歴任。

「国光美佳公式」サイト https://realonsen.com

― 〈化学物質過敏症のない未来へ〜カナリアからのメッセージ〉上映会&お話会では日頃より講演にご協力いただき、また、本日は当社にお越しくださりありがとうございます。まずは、工場見学の感想からお聞かせいただけますか。

工場見学の様子ケン化釜にて。「一週間ほど、じっくり熟成した石けんのもと。こうして、皆さんで大事に大事に育てられ製品となり、わたしたちの手元に届くんですね。」

10年近くシャボン玉石けんを愛用しているのですが、作る過程、考え方、皆さんの想いを直に見聞きして、強く感動しました。創業者様の想いと企業理念が隅々まで行き渡り、地球・環境、水、わたしたちの健康のことを真剣に考え、一つひとつ大切に作り全国に送り出す姿勢。存じ上げていましたが 、直接お話をお聞きしながら実際に拝見することで、もっともっとたくさんの人に知っていただきたい、使っていただきたいと改めて思いました。

― ありがとうございます。国光さんは、ミネラル不足の現代食を警鐘し、全国で活動をされています。きっかけは何だったのでしょうか。

講演会の様子幼稚園、保育園、小中高から教職員まで幅広く全国各地で講演を実施。

20代の頃、幼稚園に勤務し結婚退職、いずれ現場に復帰しようと思っていたんですが、冷え性・肌荒れ・すぐに熱を出す……不調が重なりました。今日、工場見学でいろいろ学び思ったのが、当時、合成洗浄剤を使用していたのが肌荒れの原因だったのかなということです 。なんとかしたいと思い、勉強し始めたのが食のことで、女子栄養大学の通信教育で学び、次第に食の安全や安心への関心が高まったんです。そして、農薬の問題など食に関係する調査実績のある〈NPO法人食品と暮らしの安全基金〉で仕事をする機会を得て、2008年から始まった現代食のミネラル不足問題のモニター調査 に関わることに。それが、わたしにとって大きな転機でした。

―どんな調査でしたか。

心身に不調のある方に、2週間ほど小魚や海藻、天然のだしなどの食材からミネラル補給を試してもらい、体調の変化を報告していただくというモニター調査でした。その中で、発達障がいの診断を受けたり、低体温、睡眠障害などの子どもたちの顕著な変化を目の当たりにすることになったのです。

―その体験談や現代食のミネラル不足の背景を『食べなきゃ、危険!食卓はミネラル不足』(※1)にまとめたのですね。

(※1)NPO法人食品と暮らしの安全基金・小若順一氏と共著。

国光美佳さん

はい。当時、保育現場で問題行動がある子どもたちには、言葉がけなど心理面からの関わり方が主流で、食事は体を整えるためという認識でしかなかったんですね。いろんなお子さんに出会い、発達障がいと診断されると軒並み向精神薬を処方されている実態も知りました。そして、大人用治療薬の量を少なくして子どもに与えられていることにも、納得できなかったんです。化学物質過敏症の男の子が症状に苦しむ姿を前に、クスリや化学物質からも子ども達を守りたい気持ちはますます高まり、調査経験以来、ミネラルの大事さ、クスリ や化学物質の危険性を子育て世代、保育教育現場に伝えることがわたしのミッションだと思うようになりました。

―ミネラルは、体にどんな効果をもたらすのでしょうか。

心身を元気に安定させるために欠かせない栄養が〈ミネラル〉。体内で生成されないので食品から補給する必要があり、体内の約5%と微量ながら重要な生理機能を助けます。摂取した栄養素は酵素のはたらきで代謝され、血液・筋肉・骨・ホルモンやエネルギー源になります。また、心の状態を左右する神経伝達物質も酵素の作用によるものです。そして、多くの酵素は、補因子であるミネラルによって、活性化してはたらきます。つまり、ミネラルは、体の正常かつ円滑な代謝を促し、心体の健康に深く関与しているのです。

―化学物質過敏症の症状改善にも期待できますか。

ミネラル、実は解毒にも関わっています。ミネラルが、酵素のはたらきを活性化させることにより解毒作用が円滑に働き不要なものが排出されやすくなるのです。実際に、ミネラルや良質なオイルを毎日の食事できちんと補い細胞膜を整えると化学物質過敏症の症状が改善したという体験談もあり、解毒力が備わることを示しています。葉子クリニックの内山葉子先生との共著『発達障害にクスリはいらない〜子どもの脳と体を守る食事』で、化学物質過敏症の男の子「りんちゃん」の改善事例についても触れています。

―ミネラル不足はなぜ起こってしまうのでしょうか。

便利を謳う現代食にその原因があると考えられます。NPO法人食品と暮らしの安全基金では、市販食品のミネラル実測を行い『心身を害するミネラル不足食品』にまとめています。まずは、加工食品。水煮加工は食品からミネラルなどの栄養素を奪います。お惣菜、レトルト食品、冷凍食品などには、水煮食品が多用されています。次に精製された食品。特に精製され無色無臭に精製された油は、本来含まれる栄養成分が取り除かれています。そして、冷凍食品、ハム、ソーセージ、ちくわ、はんぺん、ふわふわのロールケーキ、とろとろプリンなど、ふわっとさせたり、プリっとした食感を出すことにも使われる食品添加物のリン酸塩。腸でミネラルと吸着し、一緒に排泄してしまうため吸収阻害を起こします。

―読者にメッセージをお願いします。

ミネラルの重要なはたらき

「どんな食べものを食べたらいいの? とても難しそう……」と質問をいただくこともありますが、図のようにまずは、ステップ1、ミネラルを多く含む、だしや雑穀、海藻などの食材を〈かける〉〈まぜる〉、気負わず簡単にスタートできるところから始めてみてはいかがでしょうか。煮干し、海藻、玄米、雑穀、そばなど、そもそも日本人が昔から食べていたものです。その食習慣があったから日本人はミネラル不足ではなかった。確かにお惣菜や加工食品は便利です。いつのまにかわたしたちは、便利で、早くて、大量生産による安さを求めてきた、その結果、病気などいろんな問題として表れているのではないでしょうか。一般的な合成洗剤は4〜5時間で大量生産できるのに、シャボン玉石けんさんはあえて 1週間も手をかけ時間をかけて作っていらっしゃる。本物をつくるその姿から、わたしたちは本物を求める、本物を選ぶ力が求められているのだと気付かされました。

―ありがとうございます、今後の抱負をお聞かせください。

ミネラル補給と食材の安全性と地球環境も考慮したミネラルオーガニックごはんの持つ力は、全国の子どもたちの笑顔がその証です。ミネラルオーガニックごはんを家庭でも給食にも広げていくと同時に、これまで学んできた児童心理、発達心理、色彩心理などを融合し、〈ミネラルハートプロジェクト〉を始動しました。食は心と深くつながっていること=食(ミネラル)と心(ハート)の両輪で子どもたちの本来もっている力を引き出す〈ミネラルハート〉。全国どこへでも駆けつけますので、お気軽にお声がけください。

— 当社の石けん講座も活用いただけそうですね。今後ともよろしくお願い致します。