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シャボン玉石けんの「石けん系消火剤」が経済産業省の補助金事業に採択<br> インドネシア共和国の森林・泥炭火災抑止に向けた調査事業に関して
2025/09/01
シャボン玉石けん株式会社(本社:北九州市、代表取締役社長:森田隼人)は、石けんを主成分とした環境に優しい消火剤を活用し、インドネシア共和国の森林・泥炭火災抑止を目指す調査事業が、2025年8月1日に経済産業省の「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)」に採択されたことをお知らせします。
※令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)
特設HP:https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html

本事業は、インドネシア共和国および近隣諸国に甚大な被害をもたらす森林・泥炭火災の大規模化を抑止する新たな手段として、当社が50年以上におよぶ無添加石けん製造で培った技術を活かして開発した、環境に優しい消火剤(以下「石けん系消火剤」)の普及を図るものです。具体的には、当該消火剤の①標準化、②最適な備蓄・配送システムの構築、③森林保全や排出炭素削減に貢献するビジネスモデルや政策の立案 などを調査し、事業化に向けた可能性を検討してまいります。
なお当社は1910年に雑貨商として創業し、1974年から「健康な体ときれいな水を守る。」を企業理念に、着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤 不使用の無添加石けん製品の製造・販売を行っています。

■シャボン玉石けんの「石けん系消火剤」開発の経緯
1995年の阪神・淡路大震災では、消火栓や水道管の破裂により消火用水の確保が困難となり、被害が拡大しました。この教訓から、より少量の水で効果的に消火できる新たな消火剤の必要性が認識され、2001年より北九州市立大学、北九州市消防局等との産学官連携のもと、天然石けん由来の界面活性剤を主成分とする消火剤の研究・開発を開始。2007年に国産初となる一般火災用消火剤として商品化を果たしました。

■ 石けん系消火剤の特長と優位性
1.高い浸透力と節水効果
石けん系消火剤は、特に地中深くまで熱が伝わり消火水が浸透しにくい泥炭地火災において、水の浸透力を高めることで高い消火能力を発揮します。これにより、消火に必要な水量を従来の約4分の1に削減することを実証しており、環境負荷の低減と効率的な消火活動を両立します。

2.100%天然由来の高い生分解性
100%天然由来の成分でできているため、森林、農地、河川、湖沼など、環境への配慮が求められる場所でも広く活用できます。右図の通り、3日間で約90%が生分解されるため、地下水や植生への影響が極めて少ない点が、生分 解されにくい合成系消火剤との大きな機能差です。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000067163.html