コラム

社員みんなで講座に参加「お掃除の基礎」編
2024/02/14
お掃除の基礎
本橋ひろえ

本橋ひろえさん

北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業後、化学系企業就職、合成洗剤製造などを担当。子どもが生まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を開講。著書多数。

水の入ったペットボトル2本に、それぞれ石けんと合成洗剤を少し加えて泡立てたものにクエン酸を入れて振ると、石けんだけ泡が消えるという実験。
このように環境負荷が低いのは石けんのよさですが、このことを理解して使わないと洗浄力が弱いと誤解を招くことにも。食器洗いの時に酢の物など酸性の食品は水ですすいでから洗わないと、実験のように、石けんが油に戻りべたべたしてしまうことも。

重曹の裏面を見ると「炭酸水素ナトリウム」と成分表示されています。知らなくても掃除はできますが、ベーキングパウダーや入浴剤の原料と同じとわかると安心して使用できます。ただし重曹は水に溶かさないとアルカリ性の効果を発揮しません。

冷たい水には溶けにくいので、早くお掃除に使いたい時はお湯で溶かします。水に溶けにくいので、逆手にとって、研磨材としても使えます!

重曹の裏面を見ると「炭酸水素ナトリウム」と成分表示されています。知らなくても掃除はできますが、ベーキングパウダーや入浴剤の原料と同じとわかると安心して使用できます。

ただし重曹は水に溶かさないとアルカリ性の効果を発揮しません。冷たい水には溶けにくいので、早くお掃除に使いたい時はお湯で溶かします。
水に溶けにくいので、逆手にとって、研磨材としても使えます!

自分で石けんを溶かしてふくと何度もふきとらなければならず大変ですが、ふきふきせっけんは絶妙な濃度がいいですね。
重曹では落ちない油汚れの強いところにおすすめ。

特に食器棚の上などのホコリと油が一緒に混じって汚れているところにはぴったり。大掃除で大活躍すればニオイも消えます。

置くだけできれいにしてくれるものはないです。例えば汚れからニオイが発生しているなら、ニオイ消しを置くよりも、その原因となっている汚れを掃除するのが一番!

重曹でお風呂掃除をするという本橋さん。ある時「床下にカビが生えていない家は初めて見ました」と業者さんから驚かれ、浴室にカビが生えていないことが床下にカビが生えない理由だろうと言われたそう。浴室でカビを予防できれば家じゅうのカビを抑制できるとも言えます。重曹は弱アルカリ性でやさしい洗浄剤なので汚れ落ちも弱そうと言われがちですが、そんなことはありません。今回学んだ効果的な使用法などをお客様にもお伝えしていきたいと改めて感じました。今回の「掃除編」は基礎的なものとのことでしたが、化学的な解説もあり、知っているようで知らなかった汚れが落ちるメカニズムなど新たな学びが多い充実した内容でした。

本橋ひろえさん著書『ナチュラル洗剤そうじ術』